経営分析

経営分析-その1-

当事務所はお客様に対し、データをチェックした際には「月次報告書」と称して残高試算表と月次推移貸借対照表・損益計算書そして売上・粗利・経常利益の棒グラフ折れ線グラフ等を作成すると同時に、これらに対して幾分かのコメントを付けています。

このコメントを作成するときに当然、お客様がたの決算書(貸借対照表、損益計算書等)を見るわけですが、これが様々なことを問いかけてくれます。ただの数字の羅列ですがこれがこんなに様々なことを教えてくれると云うことを考えるとこれを考案した方に対してその読みの深さに感嘆してしまいます。

さて、貸借対照表ですが、ご覧になった方は多いと思いますが、右側と左側に別れていて、左側は資産、右側は負債と資本です。(新会社法と云って騒がれていますが、表示が少し変わるだけで基本の考え方は殆ど変わりません。)簡単に云うと右側の負債と資本でお金を集め、資産を買うと云ったところです。集めたお金である負債はご存じの通り利子を払って借りるお金で、資本は事業に対する信頼を得て出してくれるお金です。

それに対し損益計算書はその時点での売上・費用を表すものです。一般的に損益計算書のほうが貸借対照表に比べて親しみが持てるものではないでしょうか?この損益計算書が訴えるものは当然お金が入ってきた原因、そして費用がどこに出ていったかを教えてくれるものです。

経営分析-その2-(貸借対照表)

貸借対照表は、現時点での資産負債の状況を示しています。貸借対照表の右側にある負債資本でお金を調達して、左側にある資産を購入するわけです。

お金の使い道は事業の業種によって多種多様です。現預金として保持することは、資金繰りに苦労することはありません。ただそれでは事業の発展は見込めません。現預金は、売掛金の振込が遅れたり、突発的な事故が起こる場合に備えて1~1.5ヶ月程度の余裕は必要だとは思いますが、ほとんど無利息の現預金を必要以上に遊ばせておくのは資金運用上、得策とはいえません。この余裕のお金はこれからの事業の発展のための投資(設備投資や開発、広告宣伝等)にまわすことが大事です。ただ、注意しなければならないのは在庫が過大になったり、過剰に投資にまわすことは危険です。バランス感覚が大事です。

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