今、政治では消費税の増税論議でにぎわっています。
賛否両論あるとは思いますが、年金等の問題から税金を投入しなければならない事態を考えますと、私は消費税増税は仕方がないと思っています。
事業者の方々にとっては以前3%から5%に増税になったときに経験している方もおられるとは思いますが、消費税が上がると納税については結構ズシンと響きます。
消費税は基本的に預かっているお金ですので、そこのところを頭に置いているといいのですが、不況になりますと手にはいったお金はついつい流用してしまいます。多分流用している気ではなく使ってしまっているのだと思います。
消費税は売上の消費税分から仕入や経費の消費税を引いて国に支払うお金です。この形を見ると法人税も変わらないように思えます。
しかし税法を考えますと、法人税と消費税は「似て非なるもの」です!
まずは消費税には非課税や対象外などといった費用で、お金は出ていくけれども売上や仕入・経費でないものがあります。
そして一番大きな違いとして消費税の基本的考え方では、支払ったときに経費にします。例えば商品を仕入れて期末に残ったら法人税では次の事業年度の経費になります。でも消費税は買ったときです。また、大きなものを購入したときには法人税では減価償却といって、それぞれの事業年度に割り振ります。消費税は支払ったときの経費になります。
このことによって時々税金の支払い額が大きく違ってくることがあります。
今後、消費税は上がる方向にあり、この扱いで上記の差額はどんどん大きくなっていくことになります。