税務調査に対する私の考え方

以前ブログに書き込んだことをまとめてみました。

その1―税務調査について…

世の中で税務調査を受けるというと悪いことをしていなくてもなんだかとても緊張してしまいます。確かに自分のした経理処理・税務判断の間違っているところを指摘され、かつその代償として税金を徴収されるという事態になりかねません。

人間はミスを起こす動物です。完璧なんてあり得ないと思います。ただ、そのミスを最小限に止める方策は必要です。これが税務調査に対するまず最初の一歩です。でもそれによって非常に手間がかかるようでは問題ですけれど・・・

その2―経理と税務の違い

そもそも税務調査と名がつくからには税務の調査です。一つの事象を税金と照らし合わせて判断すると、税法に全く反している「黒」と税法に全く違反してないと判断される「白」があります。そして、それ以外に時と場合によって税法に合致し、状況が変われば税法に反する事柄があります。

これがグレイゾーンです。どの法律の世界にもこのグレイゾーンは存在すると思います。

前回のコラムで、税務調査の最初の一歩は経理ミスを最小限に止めることだと書きました。

なぜなら、経理ミスはただのミスですから、税法上は全くの「黒」になってしまうからです。       まだつづく

その3―税務調査における税理士の役割

税務調査の際に、グレイゾーンがあったときには「白」であるか「黒」であるかどちらかに決めなければなりません。私たち税理士は、調査官に対してグレイゾーンの事象を「白」であるということを税務の知識をもって論理的に説明しなければなりません。調査官も人間です。これはある種人間と人間の駆け引き(決して取引ではありません。)です。

できるだけ、冷静に、税法に則って論理的に説得することが必要です。

裁判では一つの事象について二つの立場からそれぞれの意見を主張します。

私たち税理士も税法についての法律家としての自負を持っています。そして私達税理士は顧問先の側にたつものとして、このグレイゾーンのうちの一番顧問先の利益(この点の見定めが難しいとそろですが。)になる意見を主張すべきだと思っています。    とりあえず終わります。

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